隻眼会計士・税理士の視点

隻眼の会計士・税理士が書いているあれこれ

日本のどこかにいる隻眼会計士・税理士が書くブログをはじめました

はじめに

10年ぶりくらいにブログを書くことにしました。本人がほぼ特定される設定ですが、世の中のほっとんどの人は自分のことを知らないので、全世界に公開されることを念頭に置きつつも、ある程度好きに書きます。ブログ内での一人称は特に紛らわしくなければ「自分」とします。それが最もしっくりくるので。ブログをどのように書いていくかは技術的にまだ不慣れなので、しばらくは手探りで進みます。

 

隻眼ってどういうことか

隻眼をWebで調べると、デジタル大辞泉では「1 一つの目。片目。2 ものを見抜く眼識。すぐれた識見。また、独自の見識。一隻眼。」と出てくるけれど、1の意味です。つまり、片目(しか見えない)ということです。自分の場合は、3歳の頃に家庭内の不慮の事故によってガラス食器戸に突っ込み外傷を負い左目が失明に至りました。左眼は傷ついている状態なので、裸眼だと白濁しており、見た目上違和感があることから、虹彩付きコンタクトレンズ(※1)を着用しています。

これは、SEEDから発売されているもので、メーカーでは整容用という表現を用いています。保険とかは効かない。治療ではないので所得税法上の医療費控除の対象でもない。税抜2万円くらい。このコンタクトレンズを着用していると、左目は、なんだかいつも充血しているけど、見る人の違和感はだいぶ和らぎます。もっとも、充血は自分のコンタクトレンズのケアがぞんざいであるということも一因かもしれない。

なお、残念ながら、すぐれた識見を持った会計士・税理士とは今のところ自他ともに認められないです。いつかはそうもなりたいものです。

 

隻眼は障害者になるのか

片方の目が矯正して十分な視力(0.6超)あれば、身体障害者福祉法上の視覚障害者とはなりません。自分は、幸いにして右目は裸眼では0.5前後、眼鏡をかければ1.0くらいにはなるので、障害者手帳は持っていません。普通自動車運転免許証は片眼視力0.7以上、視野150度以上あれば取得できるので、持っているし、毎日車の運転をしています。

片眼失明が障害者ではない(障害者手帳を持てない)ことについては、「片眼失明者友の会」なるNPO法人(※2)が、片眼失明となった時点で障害者認定を求める活動をしており、実際厚生労働省に対してのアクションも起こしていて、2017年にかけて実施された厚生労働省の「視覚障害の認定基準に関する検討会」(※3)にも参考人として代表と副代表が出席し、その旨の意見を述べています。

ではありますが、これに先立つ「視覚障害認定基準の改定に関する取りまとめ報告書」(下記※4)で、「WHO基準で片眼以0.6以上あればほぼ正常。不自由な点として遠近感がつかみにくいことがあるが、これは要は慣れの問題」(筆者による強引な要約)というようなことで「他眼の視力が 0.7 以上の片眼失明者は障害者には該当しない」とされているのを覆すには至っておりません。WHOから片目だけでも0.7あれば十分っしょ、と言われてしまえばもはや何も出来ないですね。えぇ。

この検討会の議事録なんかをちらちら見ると、非常に失礼な言い方をしてしまえば、厚生労働省としては、この手の検討会において当事者を呼ばないわけにはいかないから片目失明者代表を呼ぶけど、結論はもう決まってるからね、という感を受けました。斜に構えた見方かもしれませんが。(ちなみに、自分は両目とも斜視ではありません。奢侈な暮らしもしておりません。)

なお、このNPOのことは、この記事を書くにあたってWebで調べて初めて知りました。この代表の方、苦労されたみたいですね。。

 

このブログの趣旨

 

隻眼会計士・税理士と名乗ってはみたものの、先に紹介したNPOが主張するようなことを主張したいとか、こんな苦労をしてきた、とかで同情を買いたいとかいうのではないです。世界に向かってブログを書くわけなのでそりゃ多少の承認欲求はありますけども。なんでしょう、不幸にして(そりゃ不幸ではあるよね)片目を失ってしまった、特に小さいお子さんがそうなってしまった、という人がいれば、というより確実に毎年何人かはそういう人がいるであろうと推測される中、多少なりとも参考になればと思い、立ち上げた次第です。

あと、すぐれた識見を持っているわけではないけれど、純粋に会計・税務周りの話題があってちょっと長めの文章書きたいな、というときや、その他身の回りに起こったことで文章作成意欲が沸いてきた際に書く場として、です。次第にこちらがメインになってくると思います。基本的には会計、税金以外の政治的・社会的なことは書かないつもりです。

隻眼の会計士・税理士となると、おそらくどんなに多くとも両手で数えられるぐらいしか日本にいないと推測します。なので、このブログは現実世界の知り合いが見れば、あ、あいつだ、とわかるという半匿名の人物により書かれています。下手なことは書けないですね。

とりあえず初回はこんなところで

 

※4: 平成28 年8 月26 日、公益財団法人日本眼科学会 視覚障害者との共生委員会、公益社団法人日本眼科医会 身体障害認定基準に関する委員会との合同委員会